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雑記帳備忘録チラシの裏

しまなみ海道を一日で走ってきた(しまなみ前編 @瀬戸内~北九州ロングライド)

前置き

生活にいろいろと区切りが付き,過去の印象に残った輪行旅行を写真の整理を兼ねて,記事に残しておこうと思い始めた.加えて,生活環境の変化により,暫くは輪行旅行に出られなくなるかもしれないな,という予感も動機の一つである.

 

というわけで手始めに,タイトルの通り,ロードバイクしまなみ海道,瀬戸内,北九州をざっと旅してきた記録を残す.

 

まず,いきなりで恐縮だが,冒頭で「写真の整理」などと仰々しく書いているものの,所詮はAndroidスマートフォンで撮った写真である.現状,ロードバイクの維持費や旅費,その他の雑費を差し引いた残りから相応のものを用意するのは困難であったりするのだ....

いつかは,いつかはフルカーボンロード,いつかはDi2,いつかはミラーレス,..と,「いつかはリスト」が膨らんでいく.

というより,優先順位の問題である.ミラレースよりカーボンロードが欲しいのだ..

 

 

 

 

 

しまなみ海道を一日で走ってきた(瀬戸内~北九州ロングライド編)

下記,

尾道しまなみ海道今治~松山~広島~下関~小倉

の旅のうち,一日目のしまなみ海道ライドの道中の記録である.ほぼ写真のみ.

 

 

 

ちなみに尾道から今治までのルートは王道.この旅ではStravaをとっていなかったのでログが汚いが,大島の一部のルートを除いて,ごくごく一般的なルートである.

何せ道に迷う心配がない.いたるところにルートが示され,道路脇に空色のラインが引いてある.サイクリストはストレスフルに景色とペダリングに集中できる.

 

 

 

 

 

尾道からスタート,向島因島

9月中旬,新大阪を朝に出発,福山経由,昼前に尾道駅に到着.

輪行バッグから愛車を引っ張り出し,組み立てた時点で11時半前.

変速も問題なし,バイクパッキングも完了.

ようやく朝の眠気も引き,蒸し暑くもなく,爽やかな快晴が旅の始まりの高揚感を掻き立ててくれる.最高の瞬間を最高の時間帯で迎える.

 

コンポは105,ホイールは68アルテグラロードバイク上級者には不満のある装備かもしれない.不満がないといえば嘘になるが,自分には十分すぎる.変速,レバーの引きのチューニングも完璧である.

尾道駅前にて.

ちなみに装備は写真のサドルバッグとペラ布のナップサックのみ.サドルバッグは愛用するTOPEAKのバックローダーの15リットルサイズ.とにかく頑丈かつ大容量の安心感はその少々の重さを補って余りある.11インチ800g弱のノートPCだってすっぽりと飲み込んでしまう.コインランドリーを活用すれば一週間のライドも問題ない.

 

また,布一枚のナップサックはかさばらないし,重くもない.ロングライドでは数十グラムの腰への負担も,血行を阻害し,ボディブローのようにじわじわと体力を奪うのである.輪行の際はジャージのポケットに入り切らない小物は収納できるし,汗をかけばそのまま洗濯機に放り込める.したがって,こうした輪行旅行では重宝している.

ちなみに,大まかに諸々の装備込みで重量を測ってみるとおよそ15kgであった.重い...

 

 

駅横のパン屋で朝飯兼昼飯を済ませ,長旅に備える.うましうまし.

 

すぐ目前の小型フェリー乗り場に向かう.一般的なしまなみ海道尾道側スタート地点である向島は目と鼻の先だ.

 

次のフェリーの時間を気にして,少し慌てながら乗り場にいそいそと向かう.

 

 

が,ここでスマホのカメラが温度上昇により使用不可能に.....

何度も再起動を繰り返すが無駄のようである.

 

 

向島へのフェリーをバックにこの旅のサムネイルを1枚,と意気込んでいたのだが..フェリーを一つ飛ばすことも頭をよぎる,が,断腸の思いで乗船.

 

 

数分で着岸.無事スマホの方は乗船中に復帰したようで,ここぞとばかりに一枚.

 

 

 

スマホの復帰に安堵,ペダルを回し始める.

 

仕切り直しだ.

今度こそ本当に旅の始まりだ.

自由である.どこまでだって行ける.この旅の始まりの瞬間がたまらなく好きだ.

 

このためにずっと準備してきた.装備を吟味し,何週間も天気予報を見てタイミングを狙っていた.溜まっていたタスクも片付けた.

 

そんな自分の期待に見事に答えてくれた最高の快晴.

ロングライドの始まり.この瞬間だけは何度経験しようが,私を童心に帰らせてくれるのである.

 

 

高揚感から心拍を上げながら一気に漕いでいると,向島因島を結ぶ,因島大橋が眼前に広がる.次の島は「いんのしま」と読む.

 

大橋へのスロープは思っていたより遠いところにある.

途中,道を間違えそうになったが,ご年配の女性が親切に教えてくれた.

 

やはり,青空には赤いバイクが映える.次のバイクも赤と決めている. 

 

 

 

 渡ってみると想像と違う.これも旅の楽しみの一つである.

 

こうして向島から因島へ.

 写真を撮るのも忘れてしまうほど.信号で足止めを食らうことも少なく,ペダルを回すのに集中できる.

 

 

 

 

 

因島生口島

あっという間に,次の生口島(「いくちしま」)への橋が見える.

 

先の橋とは違う.最高の眺めだ.夏の終わり.平日.そんなタイミングもあいまってか,他のサイクリストもほとんど見ない.静か.

 

 

暫くペダルを回すと,なにやら素敵なお店が.一度は素通りしたものの,補給と休憩を兼ねて中を見せてもらおう.

レモンケーキが有名な「島ごころ」さんである.

 

レモンケーキとレモンサイダー.贅沢な補給.

 

 ここ生口島は,国産レモン発祥の地,とのこと.あっという間に,大三島「おおみしま」への多々羅大橋へ.

 

生口島大三島

 この多々羅大橋を経て,広島県側から愛媛県側へ.

向かい風が強い.渡りきる.愛媛県側へ.

 

あった. 

 

ここで何人のサイクリストが愛車とともにカメラを構えただろうか.もはや大衆化し,陳腐,凡庸なこの構図すら愛おしい.「サイクリストの聖地」と,なんの飾り気もなく,もはや投げやり感すら感じる謳い文句にさえ,ありがたみを感じてしまう.それほどにサイクリストに最適化された,「しまなみ」なのである.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上,前編はここまで.

後編からはほぼ写真のみ.